バンビの使命

ほっとメッセージ株式会社プロ・アクティブ 代表 山口哲史(ニックネーム/ガッツ)『バンビの使命』

今ここ。未来を憂えず、過去を悔やまず、感じたことに従って素直に。

こんにちは。お元気でいらっしゃいますか?

春到来。新学期の始まり。
いろいろな人や出来事との出会いを得て、人として成長していくスタートの月。

今日は、人間年齢85歳を越えて今なお元気な我が家のワンちゃん「バンビ」(チワワ・メス17歳)に教えられ、気づかされ、成長させてもらったお話をさせていただきます。

バンビは白内障が進行し、毎日柱や壁にぶつかりながらも、我が家での生息域を広めています。目は「ゆの里」の『神秘の水 夢』を使って老化をかなり遅めたものの、ほとんど見えていません。

オムツをはいての散歩では、ゴツンという音を立てて私の方が思わず「イタッ」と叫んでしまうことなどどこ吹く風で、1キロちょっとの軽い体にも関わらず、逞しく犬生を歩んでいます。

これが自分だったら、「もう自分は老い先短く、終わりなんだ」と暗く落ち込み、人生を諦めていくように思えます。

でもバンビは“今ここ”を生きており、未来を憂えず、過去を悔やまず、今いいと思ったこと、感じたことに従って素直に生きています。
私達人間より、よほど健幸的な生き方をしているように思えます。

今思うと、バンビがそんないい状態を手に入れたのは、飼い主である私の無知による失敗をバンビ自身に教えられ、学ばせてもらった結果でもあります。

若い頃のバンビは、おてんばだけど人見知りもし、神経も繊細な、我が家では嫁さんと似た性格でした。

その愛らしい存在は、一人娘の妹的存在でもあり、私達家族の末娘のようでした。そんなバンビの成長の歴史は、我が家の変化と成長の歴史でもあります。

娘は中学の3年間、他県で寮生活をしていたので、家の私達夫婦しかいない時代があり、その時は私達夫婦の癒しや励み、和みなどを与えてくれる大切な存在でもありました。

昔から「子はかすがい」と言いますが、ワンちゃんのみならず、縁あって自分達の周りにいる動物や植物達はすべて、育てようとしてくれている人のことをいつも見守り、愛し、様々な応援のエネルギー(癒し、温もり、快活など)を与えてくれる、“かすがい”なのに、その存在のありがたさや素晴らしさに気づいていないのは、私達人間の感度の未熟さなのかもしれませんね。

そんな大切な家族の一員でもあるバンビも、寄る年波には勝てません。
6年前、人間でいえば65歳くらいの12歳の頃、突然身体が震え、グタッと寝込んだ状態になり、凄く辛そうで、重篤な病状に陥りました。病院では、原因不明の臓器疾患ですぐに手術が必要との診断でした。

緊急入院で鼻やお腹に酸素や点滴のチューブをつけられて、しんどそうにしているバンビの姿を見ていると本当に辛く、私達家族もみな元気を失いました。

このまま老体にムチ打って手術したとしても完治する可能性は保障できないし、耐え切れない場合は、死ぬことだってある・・・。

そんな話を獣医師から聞かされて、「それだけは避けたい・・・」とワラをもすがる気持ちで、旧友でもあり、動物のことを熟知している別の獣医の先生に相談してみました。

フードが原因…。良かれと思っていたことが尊い命を追い詰めてきた現実を噛みしめました。

その先生は、医療を越えてワンちゃんの食のこと、環境のこと、しつけのことなど本当によくご存じで、目からウロコの話をいっぱい教えてくれました。

バンビの原因不明の重篤な臓器疾患は、長年食べてきた食べ物が原因で、その解毒できない様々な不純物が体内に蓄積して起きていると言います。

私はスッキリしない気持ちで、「でも先生、家ではずっとオーガニックと書いてあるフードを与えていましたけど、それでも悪かったんですかね?」と訊ねると、先生は「オーガニックとは名ばかりで、多くのフードは使い古した油やお肉・穀物などが強い香料や防腐剤・着色料で処理され、原価を極力抑えながら、人工的にワンちゃんが好むニオイや味に作られているんです。すべてがそうとは言いませんが、人間のジャンクフードの数倍きつい添加物を毎日食べさせられていたら、日々黙々と解毒という大仕事をしてくれている肝臓も腎臓も悲鳴を上げ、壊れてしまいます。今回のバンビちゃんはその瀬戸際にきているのだと思います。一度ご自身でそのオーガニックと書かれたフードのニオイをよく嗅いで、かけらでもいいからそのフードを食べてみてください。きっと自分事として実感できますよ」

そんな目が点になる話を聞かされ、言われた通りにフードの袋の中のニオイを嗅ぐと、2秒ももたずに顔を背け、気持ちが悪くなりました。

そして一粒口に含んだら、すぐに吐き出してしまい、口の中や舌に嫌な感じがしばらく残って、今まで良かれと思っていたことがバンビを追い詰めてしまった現実を噛みしめました。

申し訳なさとやるせなさと怒りのようなものが込み上げてきて、抑えきれなくなっていました。

フードが原因…。良かれと思っていたことが尊い命を追い詰めてきた現実を噛みしめました。

そして、その先生のアドバイスと英知から、鹿肉で作った無添加のドッグフードを試作し、食べさせたことで、衰弱しきっていたバンビの心身が、まるで生命のスイッチを押されたかのようにみるみる元気になっていきました。

それはまるで野生の鹿達が尊い生命を犠牲にしながら、バンビの生命の循環にエネルギーを注ぎ込み、生かそうとしてくれているように見えました。

ワンちゃんのルーツは狼。野生の鹿を食していた狼の記憶は犬へと進化した今でもDNAの情報として脈々と残っていて、バンビに“野生の精気”を与えてくれたのだと思います。

そしてこの、バンビの生命を救い、生きる使命を与えてくれたのが、今ブランドともなった私達の主力商品、無添加鹿肉フード『ドッグスタンス鹿肉』です。

発売から約6年、バンビと同じく辛い状況に陥っていた数万頭のワンちゃんが、このフードで元気を取り戻し、家族に再び笑顔と希望と安心が巡ってきたことは間違いありません。

人にも天命があるとしたら、ワンちゃんにも尊い犬命がある?バンビには、そんな大きな使命があったのだと思います。

そんなことはどこ吹く風、今日もオムツ姿のバンビは『ドッグスタンス鹿肉』を食べ、『月のしずく』を飲んで、逞しく健気に輝ける余命を全うしています。

たかが犬、されど、大自然の大いなる生命の循環・連鎖の中で互いに生かし生かされている存在だとしたら、自分の身の回りにいるすべてのものから学び、気づき、成長し合える関係がいっぱいあるんですね。

春、生命の循環の始まりの中で、100歳を越える老犬バンビの歴史と生命の尊さ、輝きにただ感謝。私達の周りにいるすべての“輝ける存在”に感謝!

Guts