ギフト

ほっとメッセージ株式会社プロ・アクティブ 代表 山口哲史(ニックネーム/ガッツ)『ギフト』

「また、インフルエンザ〜?本当によくかかるなぁ〜」

こんにちは。お元気でいらっしゃいますか?

新緑が眩しく、心地いい季節です。
かくいう私は、この原稿をインフルエンザ明けの桜が咲き始めた頃に書いています。

3年ぶりのインフルエンザでしたが、田舎の母親や、会社の母親のような存在で病気知らずのお客様担当スタッフ駒井からは「また、インフルエンザ〜?本当によくかかるなぁ〜」とあきられるのがちょっと辛い・・・。

「3年ぶりやねんけど・・・」と言い訳をしている自分も情けないと思いますが、病気をするから気づかされることがいつもあります。

今回はインフル発症の2日目に軽めのギックリ腰にもなり、もう踏んだり蹴ったり・・・。
インフルだから治療院にも行けないので、無理を承知で懇意にしている整体の先生にSOSでお願いしたら、ふたつ返事で来てくださいました。
本当にありがたい限りです。

その整体の先生は、実は知る人ぞ知る、昭和の前半に活躍された野口晴哉(のぐちはるちか)という伝説の整体師の孫弟子にあたる先生でした。先生は、

「山口さん、インフルエンザは欧米では風邪の一種で、温かくしていれば4〜5日で治ると言われています。 大げさに考えない方がいいですよ。世界の人口の2%弱しかいない日本人が、世界のタミフルの70%以上を消費しているんですから、日本人の薬好き、薬依存症も困ったものですね。風邪やインフルは、頑なに避けたり、変に患わない人よりも、自然に発症した方が心身にとってはとてもいいことなんですよ」

と、思わずほっとするような話をしながら、整体をしてくださいました。

「どこか私の中にも、風邪をひくのは病弱で不摂生だからという罪悪感みたいなのがあるんですが、さっきの話はどういうことなんですかねぇ〜」

と、私がうつ伏せで体を調整してもらいながら話かけると、

「もちろん不摂生は注意するに越したことはありません。ただ、変な罪悪感を持つことの方が、かえって身体の自然な調整作用を働かそうとしている風邪を、強制的に薬で止めすぎたり、中途半端な状態で余韻を残したりしてしまい、何度も風邪を繰り返す体質になったりしてしまいます。さらに、風邪を過度に遠ざけようとするような予防法、例えば乾布摩擦や冷水摩擦をすると、かえって皮膚感覚が鈍くなり体が強張ってくるので、風邪をひかないにしても、それより恐ろしい脳溢血、心臓障害などになる傾向が強くなります。いずれにしても、日頃のストレスなどで習慣的・無意識的に蓄積された体や心の癖やひずみ、偏りを、“バネが元の正常な状態に戻る”ように修復しようとしている“自然の営み”が風邪であって、しっかり風邪をひいた後は、体の掃除がなされ、偏りや強張りが修正され、サッパリして疲労も取れ、丁度いい心身の状態になっていくのです。だから、風邪をひくことはいいことなんだという風に、考え方をそれこそ修正した方が、山口さん、“自然の理”に叶っているんですよ

と私を諭すように言ってくださいました。

そんなお話しを伺っていると、何かこのインフルエンザのウイルスが、ある意味、愛おしくなってくるから、人間とは身勝手なものですね。

見方を変えれば、体を正常にし、ひずみをとってくれるありがたい味方。

ついさっきまでは、悪の権化のように何とか敵対せねばと、様々な対抗措置を講じて壊滅させようとしていたウイルスが、180度見方を変えれば、体を正常にし、ひずみをとってくれるありがたい味方になる・・・。

受け入れ、感謝し、委ねて、手放す。
この4つのことをもっと自然体で、片意地張らず、日頃からできていれば、心身や心の強張りもなく、自然と病気になることも少なくなるのでしょうね。


実はインフルにかかる少し前にも、同じようなことを薬膳料理の第一人者で、『月のしずく』の「ゆの里」で薬膳料理の指導をされていらっしゃる武鈴子(たけりんこ)先生からもお伺いしたことがありました。

武先生は、現代のガンを始めとする大変な病気のほとんどが食生活からきているということで、全人生をかけて、全国津々浦々、数十人から数千人規模の講演会を中心に、漢方や薬膳の料理法や食べ方、考え方の指導で引っ張りだこの先生です。

そんな先生が、私に何気なく言ってくださった話がとても印象に残りました 。先生曰く、

「東洋医学では、よく身と心は繋がっていると言いますよね。実はザックリした傾向ですが、無意識に強度なストレスを抱えている人は胃の病になりやすく、それが消化できない人は不平不満として腸に残り、腸の病になりやすく、それを我慢していると腎臓の病になりやすく、さらに怒りに変わり溜め込むと肝臓の病になりやすく、悲観的になり、憂いたり悲しんだりしていると肺の病になりやすく、さらに、どうしても心配で仕方がないと心臓の病になりやすい。そして、これらの感情が強いエネルギーとなって、どこかの臓器に偏り集中し続けると、そこの部位はガンになりやすいのよ。その上、その感情を紛らわしたいために暴飲暴食になったりして、さらに偏った食事の内容や食生活に走ったりしていくと、相乗効果でもっと悪くなっていくから、本当に怖いことなのよね」。

「ん〜。辛いですよね〜」

と私。

これらは、みんな知らず知らずのうちに気持ちが偏っていくから、身体も偏っていく。
「気持ち習慣病」と言っていいのかもしれませんね。

「だから何をするにしても、ほどほどに、感謝して、全てを受け入れ、自然体で、素直に生きることが大切なんですよね」

と、締めくくるように穏やかにしみじみとおっしゃった先生のお話がとても心に沁みました。

全てを受け入れ、感謝して、自然体で、ほどほどに、素直に生きること。

結局、突き詰めれば、風邪もガンも、病気という心身の自然災害を通して、偏った心、強張った身体、あれこれ考え過ぎる頭に警告を発し、ある意味強制執行的に、一番自然治癒力が働きやすい、

@全ての受け入れ A感謝して B自然体で Cほどほどに D素直に生きる
ための、自覚と状態を導き出すための、天地自然の最高のギフトなのかもしれませんね。


「しなる竹は剛木より強し」。
3年ぶりのインフルエンザで体の掃除ができ、心も軽く、頭もスッキリ・・・。

実は長寿で若々しく、輝いて生きる極意は、病という禅僧が教えてくれた、
@ゆるめ A受け入れ B手放す
みたいですが、これはなかなか至難の業。
だからせめて病に感謝し、味方と思える丸い心を養いたいものですね。

「インフルエンザさん、ありがとう」

合掌

Guts





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ガッツプロフィール
山口哲史(ガッツ) 本名:山口哲史 ニックネーム:ガッツ
兵庫県伊丹市出身。関西学院大学商学部卒

リクルートをはじめとする7年間の大企業経験の後、
1991年(株)ファイルド・アクティブ(現プロ・アクティブ)を起業。

起業後16年は、主に、健康・美容・スポーツ分野でユニークな商品開発と根強いファンに支持され続けているファイテン社(チタンテープ、ラクワネックなどの製造、販売元)の中心的販社のリーダーとして、そのブランド認知、拡販に貢献。

その後、平成16年より、抜本的な事業や商品の転換により、現在の『自然とつながり 自然に生きる』というコンセプトの元、自然の温もりや生命が感じられる有機的な商品群を、独創的かつ良心的な開発者などとの出会いの中で、啓蒙、拡販に努め、現在に至る。

社内・社外を問わず、「ガッツ」のニックネームで親しまれ、そのユニークな人柄と独特の感性が、たくさんの魅力的な人や商品・情報を 引きつけ、それを紹介したり、教えたり、つないだりするのが最大の魅力?肩肘張らない性格と中途半端な大阪弁で、妻と娘と2匹のチワワをこよなく愛す、魚座・B型の快男児。