自分の足元を大切にする時間を作る勇気。

彼の前では妙に謙虚で素直になっている自分を発見。

こんにちは、お元気でいらっしゃいますか?

先日久しぶりに、私がインタビュアーをつとめている先見経済という月刊誌で、柔道の山下泰裕さんにお会いしました。

山下さん(東海大学体育学部教授)とは、10年位前に、ある本に掲載された私たちの会社の商品にピンとこられて、お試しになられたことがきっかけで、2年に1度くらいの割合でお会いさせていただいています。

山下さんと言えば、ロサンゼルス五輪で片足を引きずりながら感動の金メダルを手にされ、国民栄誉賞を授与された世界的にも有名な方ですが、お目にかかるといつも笑顔で、温かく気さくに話をしてくださり、えらぶるようなことは全くありません。

逆にこちらの方が格好つけて我を張って生きているような気がして、彼の前では妙に謙虚で素直になっている自分を発見します。

よく、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」と言われますが、教え子や私のような未成熟な人間に対しても、懐深く包み込んでくださるのが実感できます。

だから彼とは本音で話ができるのです。

インタビューも私なりに直球で、自然体で話をさせていただきましたが、彼も自然体で和やかに応じてくださいました。1年前から申し込んでいたインタビューでしたので色々とお聞きしたいことがありました。

社会的にとても重要な役割を背負われていますので、スケジュールは1〜2年先までビッシリ詰まっています。

そんな中で、学生のこと、家族のこと、自分の足元を大切にされる時間を作るには何かを犠牲にしなければ自分自身が崩れてしまいます。


実は、山下さんでも数年前までは、有名ゆえに様々なしがらみで人からの頼まれごとを断りきれず、毎年暮れになると学生や家族との時間が取れなかったことを悔やみ、奥様に愚痴をこぼしていた時期があったそうです。

そんな彼を見かねて、ある日奥様に「お父さんが変わらなければ、5年先、10年先も同じことをして同じように毎年暮れにボヤくことになるわよ」と言われたそうです。

この言葉にさすがの彼もカチンときて、「お前なんかに俺の大変さと気持ちが分かるものか」と叫んで怒って自室にこもられたそうです。

奥様が1本取った。という感じですが、この図式は私の中、いやいや男の人なら同じような経験をされ大いに共感できるものがあると思います。

ただ、ここからが、私のような凡人と、彼の違いが出てきます。

自室にこもって怒りを静め、素直に冷静に、もう1人の自分が心の中で質問をします。「自分を変えるってどういうこと?」「どうしたらこのパターンを変えられるのか?」そこで、自分自身の中で「人に嫌われたくない自分」「良く思われたい自分」を手放せない自分に気が付きます。

これを手放すには男としてかなりの勇気が要ります。


自分に厳しく、決して奢らず謙虚に、
悪いところは素直に認め、変えていく潔さ。

この勇気を出せない、決断が出来ないから、5年先、10年先も同じパターンを繰り返す。

同じところをグルグル回っていることがよくありますし、そんな自分に自己嫌悪して、自分に怒っている。

私なんかしょっちゅうです。

でも、彼はこの自己分析と洞察から、一つの結論を出しました。

頼まれ事の中身をよく考え、全ては引き受けられないとしたら、誠心誠意断って、それでも嫌われたり、よく思われないようなら仕方が無いと・・・。

それ以来、色々なことが吹っ切れて、スケジュールの優先順位も納得いくものができ、分刻みのスケジュールの中でも自分に投資をする時間(トレーニングや本を読む)や、家族との団欒が作れるようになり、とても充実した毎日を過ごしているとか。

さすが、世界の山下は違いますね。

自分に厳しく、決して奢らず謙虚に、悪いところがあったら素直に認め、変えていくその潔さと勇気には唯々脱帽です。
 

生きる背骨をしっかりさせて、
自然体で楽しく、自分らしく生きていく。

今以って日々心の鍛錬をされて人間性を磨いていらっしゃるその姿勢に、周りの人はたくさんの刺激とエネルギーをもらっているのだと思います。

「生きる背骨をしっかりさせて、自然体で楽しく、自分らしく生きていくことが一番ですね」というありがたいメッセージをいただきインタビューが終わりました。

やっぱり一流は違いますね。素晴らしい人の周りには素晴らしい人が集います。

私も少しでもその仲間に入れるように彼の1/100でもいいから素敵な人間になりたいと思いました。



全ての存在が響き合って生きている。

これはガイアシンフォニーという映画から学んだ言葉ですが、素敵な人の波調(ハーモニー)の共鳴やシナジーによってお互いがより良く成長し合えればこんな素敵なことはありませんね。

山下さんとの有難いご縁に大感謝!

貴重な話を本当にありがとうございました。
 

ガッツ




このメッセージにグッときたら上の拍手ボタンを押してください。
右のフォームに感想を書いて拍手ボタンを押せば感想を送ることもできます。

ガッツプロフィール
山口哲史(ガッツ) 本名:山口哲史 ニックネーム:ガッツ
兵庫県伊丹市出身。関西学院大学商学部卒

リクルートをはじめとする7年間の大企業経験の後、
1991年(株)ファイルド・アクティブ(現プロ・アクティブ)を起業。

起業後16年は、主に、健康・美容・スポーツ分野でユニークな商品開発と根強いファンに支持され続けているファイテン社(チタンテープ、ラクワネックなどの製造、販売元)の中心的販社のリーダーとして、そのブランド認知、拡販に貢献。

その後、平成16年より、抜本的な事業や商品の転換により、現在の『自然とつながり 自然に生きる』というコンセプトの元、自然の温もりや生命が感じられる有機的な商品群を、独創的かつ良心的な開発者などとの出会いの中で、啓蒙、拡販に努め、現在に至る。

社内・社外を問わず、「ガッツ」のニックネームで親しまれ、そのユニークな人柄と独特の感性が、たくさんの魅力的な人や商品・情報を 引きつけ、それを紹介したり、教えたり、つないだりするのが最大の魅力?肩肘張らない性格と中途半端な大阪弁で、妻と娘と2匹のチワワをこよなく愛す、魚座・B型の快男児。