時代が変われば、コミュニケーションの中身自体も
その時に見合った「言葉」を選ばないと。
こんにちは、お元気でいらっしゃいますか?
■少し前の話になりますが、娘(高2)が、学期末の試験勉強をしていた時の話です。
目一杯暗記する科目の試験があった当日の朝、彼女を送り出した時の事です。
私は、何気なく
「一生懸命やっているんだから、大丈夫だよ。頑張ってね。」
と云った時に、
彼女は「お父さん、頑張ってねって云われると何か嫌なの。これ以上何を頑張れっていうの?“応援してるよ!”って云ってくれる方が嬉しいんだけど・・・」
と半ば、怒りとイラつきを抑えて云ってきました。
一瞬、私はもの凄く戸惑いました。
「えっ、私が云った事の何が悪いの?何と生意気なことを云うの?」
憤りと反発とやるせなさが同時にいっぱいよぎりました。
「お父さんの世代は、両親からも先生からも『頑張ってね』って云われてそれが当たり前に育ってきたのに、今はダメなの?」
ほんの1〜2秒の間に、こんな事が頭に一瞬かけめぐりました。
ただ、深夜まで勉強し、朝食の時も問題集を片手につぶやくように様々なことを暗記している、娘の精一杯やっている姿が頭に浮かんだ瞬間、娘が云っていることがようやくつながりました。
「お父さんの云い方が悪かったね。ゴメンネ。応援してるからね!気をつけて行ってきてね。」
私も、その時はいっぱいいっぱいで見送ることになりましたが、娘は最後は照れ臭そうにニコッとうなずきながら、学校へ行ってくれました。
何気ない親子の会話かもしれませんが、私はとても勉強になりました。
時代が変われば、コミュニケーションの中身自体もその時に見合った「言葉」を選ばないと、とても大きなすれ違いや溝を生むのかもしれません。
子供が、ストレスやプレッシャーになる言葉を、親がそうとは知らずに云い続けると、知らない間にネガティブな感情を子供に溜め込ませることになり、それがウツを始めとする難しい精神障害へと発展していく・・・。
本当に難しい時代になったなぁとつくづく思います。
かと云って、こういったことを面倒臭がって“もう云わないでおこう”と決めてしまうと、今度はコミュニケーションレスになり、もっと大変なことになっていく・・・。
子供もいっぱいいっぱいなら、親もいっぱいいっぱい・・・。
模範解答が無い時代ゆえ、いっしょになって親も日々の中から気づき、成長していかなければいけないんですね。
本当に大変です。
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